2022年3月18日金曜日

痛風に 牛乳?

牛乳は、痛風対策の食べ物として

大きな力を発揮してくれる可能性の高い、

と考えられていることをご存知でしょうか?


牛乳は、プリン体が動物性食品の割には

極めて少ないといわれています。

しかもアルカリ性食品なので、

尿をアルカリ性に持っていく効果も期待できます。


尿酸は尿によって排泄されるのが一般的で、

尿がアルカリ性であるほど

溶けやすくなる性質があります。


また牛乳の中には、

ラクトアルブミン・カゼインと呼ばれる

たんぱく質の一種が豊富に含まれています。

これらのたんぱく質には、

尿酸の排泄を促す効果があります。

尿酸値が高い状況だと

痛風発作を発症するリスクも高まります。

尿酸の排泄を促し、

尿酸値を下げる効果の期待できる牛乳を

日常生活で意識して摂取することで、

痛風のリスクが下げられるわけです。


しかし牛乳は独特の強い風味があるため、

苦手という人もいるかもしれません。

その場合には、乳製品で代用してみる方法もあります。

乳製品はいくつかありますが、

ヨーグルトやチーズはおすすめです。

チーズやヨーグルトであれば、

良質のたんぱく質や脂質、各種ビタミン、カルシウムが

バランスよく含まれていて栄養価が高いです。

また乳酸菌が発酵されていることでより活発に動き、

上で紹介した成分の消化吸収を効率的に行ってくれます。


しかもチーズやヨーグルトであれば、

多少多く食べたとしてもお腹の調子が

おかしくなることもありません。

ピザなどでチーズを食べたり、

はちみつやフルーツと混ぜてヨーグルトを食べたりすれば、

牛乳が苦手な人でも食べられるのではないでしょうか。


チーズに関して、一つ注意すべきことがあります。

市販されているチーズを見てみると、大きく分けて

プロセスチーズとナチュラルチーズがあります。

ナチュラルチーズは牛乳同様アルカリ性の食品なので、

尿酸対策には効果が期待できます。


ところがプロセスチーズになると、

酸性食品になってしまいます。

プロセスチーズを製造する過程の中で、

熱処理を行います。

この熱処理の中で、添加物が加えられることが多く

酸性食品となってしまうのです。

ナチュラルチーズと比較すると、

熱処理を加えることで保存性は優れています。

しかしナチュラルチーズほどの痛風対策は

期待できなくなってしまうという点に

注意した方がいいでしょう。


ただし牛乳含め、乳製品は、

脂肪分も多く含まれていることに留意してください。

もし過剰に摂取する習慣を長期間繰り返していると、

肥満や高コレステロール血症という

別のリスク要因になりえます。

過剰に摂取することなく、

牛乳とチーズ、ヨーグルトなどを

うまく使い分けて摂取することで

痛風対策を進めていくことが大切です。