フェブリク(フェブキソスタット)とは痛風の薬で、
尿酸値を大きく下げる効果があります。
40年ぶりの痛風新薬ですからね。
従来のザイロリックなどよりも効果は大きく、
副作用は少なめ、というのが売り文句です。
じゃあ、フェブタズ(Febutaz)ってのは、何なの?
フェブリク錠は新薬なので、特許などの関係で
後発薬(ジェネリック医薬品)はありませんが、
それは国内の話で。
海外では、フェブリク錠と(ほぼ?)同等の効果がある、
と言われているフェブタズ(Febutaz)という
痛風の薬が発売されています。
フェブリクのジェネリックとは言っても、
他のジェネリックの多くがそう(?)なのかもしれませんが、
主成分だけ同じで、副成分は原価の安い他の成分が
入っている可能性もあります。
ですので、(ほぼ)同等の効果などと、言われているのです。
完全に「フェブリク=フェブタズ」だとは考えないほうが
正しいかもしれませんね。
まあ、薬の名前も違いますし。
発売されている国も違いますし。
フェブタズ(Febutaz)は
日本国内では発売・流通していませんので、
海外から個人輸入で購入する、もしくは、
個人輸入代行業者から購入する、
という手段になります。
さて、そんなことより。
痛風発作がなんで起こるのかというと、体内に
長年、結晶化した尿酸が蓄積しているからなのですが・・・
この尿酸結晶。
いつまでも溜まったまま、なの?
溶けたり排出したりは、できないの?
だって、どんどんと体内に溜まる一方では、ねえ?
いつかは関節に溜まりきれなくなって、
痛風発作が起こるようになるのですが、
もっと怖いのは、それも過剰になりすぎて、
尿酸結晶が腎臓などに蓄積していくこと。
なんで腎臓に溜まると怖いのか?
腎臓のフィルター(糸球体)に
尿酸結晶が詰まっていくことによって、
腎機能が落ちていくのです。
腎臓は濾過、排泄などに重要な役割を果たすので、
それができなくなっていくと、ゆくゆくは
腎不全(痛風腎)という怖い症状になってしまい、
透析にお世話になる可能性が出てきます。
・・・といっても、
現代の医療の技術は進んでいるので、
一昔前のように、尿毒症で死んだりする人は
減っているものの、それでも透析は生活レベルを
大きく制限、というか、落としますからね。
透析になったからといって、即、命を落とすことは
ありませんが、それでもねえ。
できれば、透析は受けないほうがいいです。
で。
どうすれば、体内の尿酸結晶は溶けるのか?
尿酸値の高い人のことを
「高尿酸血症」(尿酸値 7.0mg/dl以上)
といいますが、この「尿酸値 7.0mg/dl以上」と
血液中の尿酸が溶けにくくなってくるから、なんです。
逆にいうと、尿酸値 7.0mg/dl未満なら、
血液中で尿酸は「溶ける」ということ。
でも・・すでに、溜まってしまっている尿酸は、
結晶化した尿酸はどうなるの?
もう、溶けないの?
いえ、そうじゃなく。
尿酸値 6.0mg/dl以下・・みたいな低水準
(っていうか、正常値)
になると、少しずつ少しずつ溶け出してきて、
ほぼ全部なくなねるのに、およそ
2年程度でかかるそうです。
2年ですか!?
個人差があるので、どの人も
2年なのかどうかはわかりませんが、
まあ、一つの目安として。
もっと早い人も、
もっともっと時間がかかる人もいるでしょう。
2年が長いのか短いのかはわかりませんが、
痛風の人が薬を飲まずして、
尿酸値 6.0mg/dl以下になるのは、
なかなか難しいです。
生まれつきの体質 (遺伝) とかもありますからね。
だからというか、
病院では医師の先生が、
尿酸値を下げる薬を飲みましょう、
ずっとずっと飲み続けましょう、というのは、
そういう理由があるからなのです。
薬をずっと飲み続ける・・というのは、
簡単なようで、面倒だったり忘れたり、
難しい面もありますが、
長期に飲み続けないと意味がない、
ということです。
少し尿酸値が下がったから、もういいや、
と止めてしまうと、あっという間に、
尿酸値は元の高い水準に戻ってしまう、
ということ。
ちなみに、飲んでいた尿酸降下薬
(フェブリクにしろ、フェブタズにしろ)
を止めてしまうと、数値が急変するので、
痛風発作が余計、起こりやすくなので要注意です。