2021年12月23日木曜日

クエン酸 摂取量 痛風

疲労回復・美肌効果が高いとして

注目度が高まっているクエン酸。

グレープフルーツやレモンなど柑橘系に多く含まれている

酸味の素です。


昔から疲れた時には梅干しやレモンがよいとして、

スポーツ選手の間でも支持されていますよね。

また、夏バテや食欲不振の改善にも有効です。


人間の体には

摂取した食べ物をエネルギーに変換する働きが備わっています。

これをクエン酸回路(TCAサイクル)と呼び、

クエン酸はその中心となる成分です。

同時に疲労物質とされる乳酸を分解したり、

ミネラルの吸収を促進したりと、

人間が生きていく上で不可欠と言えるでしょう。


この他、クエン酸には血液をサラサラにする働きがあります。

いわゆるドロドロ血液は酸性に傾いています。

クエン酸は体内でアルカリ性に変化し、

血液のPHバランスを整えてくれるのです。

血流が活性化されれば、当然

生活習慣病や冷え症などの改善にも繋がります。


最近、健康によいと関心が高まっているのは

こうした効果が評価されているからなのですね。


また、クエン酸は痛風の治療にも使われています。

尿をアルカリ性にすることで、

痛風の原因である尿酸を溶けやすくし、排出を促すのです。

その効果はちゃんと立証されているというわけですね。


高尿酸血症の既往歴がある人は、

柑橘系を意識して摂取してみてはいかがでしょうか。


人体のサビと言われ、老化を促す活性酸素を除去する働きも

アンチエイジングの面から注目されています。


言うまでもなく活性酸素は

体のさまざまな部位に影響を及ぼす厄介なもの。

シワやたるみといった肌の衰えを始め、

細胞をガン化させるとまで言われています。

加齢によって発生しやすいこの活性酸素は 

ためこまないようにしたいものですね。


クエン酸の摂取量は一日に2~6g程度が望ましいとされています。

しかし、この量をそのまま摂るのはかなり難しいでしょう。

水やジュースに溶かして飲んだり、

ヨーグルトに混ぜるなど工夫してみてください。

肉料理や焼き魚の味付けにポン酢を使ってみてもよいでしょう。

もちろんより手軽なサプリメントも市販されています。

クエン酸配合のスポーツドリンクなども種類豊富ですが、

糖分過多にならないよう注意が必要です。


ただし、痛風の治療中の人は

医師に相談・了承を得た上で摂取するようにしてください。

副作用などは現在のところ報告されていないようです。

しかし、たくさん摂れば

その分効果が高まるというわけではありません。

適量を守って「ばっかり」健康法に陥らないよう、

上手に活用しましょう。


クエン酸の用途は掃除や洗髪など飲むだけではありません。

一つ準備しておくと色々活用できそうですね。