この前まで夏だったのに、もう冬がそこまでやってきました。
春や秋は、どうなったんでしょうね。
秋は、もう、終わりですか?
いい季節が近頃は短い気がします。
地球温暖化の影響でしょうか?
さて、冬といえば、体の冷える季節。
冬になると、体が不調になる方もおられると思いますが、
体が冷えているのかもしれません。
「体の冷え」は、全身の血流が悪くなるので、
体を温めることが望ましいです。
対策としては、「足湯」をしたり、
足首の関節を温めたりするのが良いようです。
特に、足首の関節には腎臓のツボが
たくさんある、といいますので。
東洋医学(漢方)では、
日本の四季、つまり季節によって生じる体の不調を
次のような言葉で表現しています。
「春は肝(かん)。夏は心(しん)。
秋は肺(はい)。冬は腎(じん)。」
これは、どういうことなのでしょうか?
つまり、春の季節は肝臓が。
夏は心臓が。
秋は肺が。
冬は腎臓が・・それぞれ不調になりやすい、
ということなのです。
特に痛風体質の人は、やはり腎臓が弱点ですので、
養生していきたいですね。
尿酸は腎臓で処理されて、尿と一緒に排泄されるので、
腎機能が低下すると、だんだん排泄がうまくいかなくなります。
腎臓が悪くなるのは、数年で悪くなるのではなく、
何十年もかけて、じわじわと機能が落ちていきます。
ですので、今は不具合がなくても、油断せずに
気をつけていきたいです。
さて、気をつけるといっても、
どうすればいいのか?
何に気をつければいいの?
具体的には、以下のような感じでしょうか。
●体を温め、全身の血流をよくする
●よく眠る
●塩分取り過ぎに注意する
この「体を温め、全身の血流をよくする」ですが、
冬場は手足も冷たくなり、体も冷えてきます。
体内の血液というのは、温かいのですが、
寒くてあまり動かなかったりして、血のめぐりが
良くありません。
そこで、歩くこと。
歩けば、脚の筋肉を使うことによって、
血液が心臓に送られ、血液の循環が良くなります。
あと、昔から言われている
「頭寒足熱」という言葉にもあるように、
足を温めておきたいです。
これは頭は冷やしても、足は温めろ、
ということなのですが、
下半身を温めることによって冷えを取り除く、
昔からいわれている健康法です。
冬場は寒くて、動くのもおっくうになりガチですが、
なるべく、歩いて、動きましょう。
これはカンタンなことですが、大切なことです。
手足などの末端が冷えてくると、
尿酸結晶というものは、冷えている関節に沈着しやすいので、
なるべく体温を上げて、血行を良くしておきたいです。
それから「よく眠る」。
眠るのが、痛風と何の関係があるのか?
これは痛風というより、腎機能を養うためです。
腎臓は精神的な影響も関係があるので、
心配事や強度のストレスがあると、
あまり腎臓に良い影響を与えません。
ぐっすり眠ることによって、腎臓も
回復するのだそうです。
あと「塩分取り過ぎに注意する」。
腎臓に塩は必要です。
ですが、あまり多すぎると、
体内にナトリウムが増えすぎてしまうのです。
そこで、腎臓はフル回転して
ナトリウムの排泄を必死でこなします。
腎臓の負担が増えるばかり、ということです。
塩辛いものは、一切食べるな、
ということではありませんよ。
塩分は体に必要ですからね。
体内に余分なナトリウムが増えても、カリウムがあれば、
ナトリウムの排泄を促進してくれます。
つまり、カリウムを摂取すれば、
体内の濃度のバランスが保たれようとします。
で、カリウムはどうやって、摂取するの?
カリウムは、野菜や海藻などに多く含まれています。
具体的には、
とろろ昆布、ワカメ、ひじき、など。
また、カリウム摂取は高血圧の予防にもなる、
と考えられています。
寒くて、キビシイ冬がやってきます。
痛風体質の人にとっては、夏場は
痛風発作が発症しやすく鬼門ですが、
冬は冬で、手足が冷えて、体が
不調になりやすい季節でもあります。
できることから、少しずつ積み重ねていきましょう。