尿酸値7.0mg/dl以上の数値の人は
高尿酸血症といい、
世間一般で言われている言い方をすると、
いわゆる痛風予備軍です。
予備軍という言い方は、
あまり好きじゃないのですが、まあ、いいや。
先に進みます。
高尿酸血症だからといって
必ず痛風を発症するというわけではなく、
日頃のちょっとした注意で予防ができる、
と考えられている場合もあります。
痛風を発症して痛風発作が起こると、
歩くことも困難な激痛が襲います。
高尿酸血症と言われても自覚症状はありませんから、
つい放置してしまいがちですが、
発症する前に予防をするのが
望ましいと考えられています。
高尿酸血症で尿酸値が高い状態を4、5年続けていると、
痛風を発症する確率は、少しずつ高まってきて。
痛風予防には食事や運動など、生活習慣の改善をして
尿酸値を上げないことが重要になります。
痛風の食事というとプリン体を気にする人もいますが、
プリン体の少ないものを食べるのも大切ですが、
何よりも食事の量自体に気を付ける事が一番のようです。
食事は腹八分目でアルコールは控え、
適度な軽め運動を心がけると良いでしょう。
食べ過ぎないでね、と。
運動もしなきゃイヤよ、と。
また、ストレスや睡眠不足も
尿酸値を上げる原因ですから注意しましょう。
痛風の人、痛風予備軍の人は肉類を好んで食べ、
野菜をあまり食べないという食生活の偏りや、お酒好き、
また大食いで食事時間が不規則、
そして肥満傾向にある人が多くいます。
放っておけば痛風になる可能性のある人は、
高尿酸血症を甘く考えずに生活習慣を見直しましょう。
痛風を発症するのは、
一昔前に働き盛りの中高年の男性がほとんどでした。
今は30代が中心だそうで、
20代の痛風患者が増加しているそうです。
高校生や中学生でも
尿酸値が高いことを気にしている子もいますからね。
(本当です)
ところがね、女性で痛風の人ってのは、
今も昔も少ないのですよ。
女性は、女性ホルモンが尿酸の排出を促してくれるので
発症しにくいのです。
閉経後の女性、あるいは病気で体調を崩して
ホルモンバランスが
崩れている女性の人は、尿酸値が高くなりやすいので、
痛風になっても不思議じゃありません。
それでも、痛風の場合は、
98~99パーセントは男性じゃないですか。
女性が増えたといっても、圧倒的に男性が罹病します。
私は時々、思うのですが・・
女性が痛風になりにくいのは女性ホルモンがあるから、だと。
じゃあ、痛風発作で苦しんでいる男性に「女性ホルモン」を
注射したら、痛風が治るのではないかと・・・え?
だめ?
予防には尿酸値をコントロールして
7.0mg/dl以下に保つことが重要で、
食事療法と併せてクエン酸を上手に利用するといい
と言われています。
レモンや梅干し、お酢などの
酸っぱいと感じる酸味成分がクエン酸です。
尿酸値の高い人は酸性尿であることが多いのですが、
酸性尿だと尿酸が溶けにくく
体外への排出がスムーズにいきません。
クエン酸は体内に入るとアルカリ性となり、
尿をアルカリ化してくれます。
尿酸はアルカリ性に溶けやすいため、
溜まった尿酸がスムーズに排出され、
結果、尿酸値を下げてくれるわけです。
尿酸をたくさん作らないことはもちろん、
できた尿酸をスムーズに排出するということも
尿酸値を下げるためには大切なのです。
ただし、毎日の食事でクエン酸を多く含む食品を摂る
というのはなかなか難しいので、
サプリメントをうまく利用している人が多くいます。
痛風予防に試してみてもいいかもしれません。