さあ、カニのシーズン・・
って、ついこの前、
夏が終わったばかりのような気もしますが。
ええと、カニは痛風に良いのか?
蟹で痛風になるのか、という話です。
「公益財団法人 痛風財団」の
「食品中のプリン体含有量 一覧表」によると、
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ズワイガニ 136.4(mg/100g)
タラバガニ 99.6(mg/100g)
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・・・なのです。
まあ、カニのプリン体ですが、高いといえば高いですし、
上には上があるというか、蟹だけが特別、プリン体が多い、
と言う感じでもないようです。
でもね。
この一覧表だけで、プリン体の高い低いで、
食べるべきかどうかを判断するのは、
ちょっと早計と思うのです。
たとえば・・・プリン体の多いとされている
「煮干し(ニボシ)」
100gあたり、746.1mgもありますよね。
めっちゃ、プリン体、高いですよね。
で、一方で、ズワイガニ。
これは・・・100gあたり、136.4mg。
ああ、案外、少ないじゃないですか。
こりゃ、大丈夫、ばんばんカニ、食べちゃえ!
・・・と思いますよね、普通。
でも、「豆腐 冷奴」と比べたら、
豆腐は100gあたり、31.1mgです。
豆腐に比べたら、ズワイガニはプリン体多いですよね。
だから比較しても、あまり意味はないんですよ。
上をみればキリは無し、下を見てもキリは無し、です。
それにね。
先程のニボシの話に戻りますが、
プリン体のメチャ多いニボシですが、
10gしか食べないとしたら、どうでしょう?
プリン体は、10gしか食べないのなら、
74.61mgに過ぎません。
一方、ズワイガニ。
おいしいので、つい食べ過ぎて、
200gも食べちゃいました。
で・・摂取してしまったプリン体は、
136.4×2倍=272.8mg。
何が言いたいのか?
つまり、プリン体が多く含まれている食品でも
少ししか食べないなら、プリン体の摂取は少ない、
ということ。(当たり前ですが)
逆に、プリン体が少ない食品だからと油断して、
ばりばり食べていたら、知らないうちに、
プリン体をたっぷりと摂取してしまっている、
ということ。
で、どうなの?
蟹は食べてもいいの?
それとも、カニは痛風に悪いの?
少しだけ、食べるなら、大丈夫ですよ。
一年中、毎日食べるものでもないですしね。
あと、蟹ミソの部分よりも脚の部分の方が
プリン体は かなり少ないです。
どうしても、プリン体が気になるなら、
カニの脚(身の部分)だけ食べて、
カニみそ の部分は残したら・・・
え?
カニ味噌が旨いんだって?
それから、カニ鍋にすると、ダシにカニのエキスが
溶け込みますから、プリン体を気にするなら
お出汁を飲まないほうがいいかな、と思います。
これは、ラーメンを食べるときに汁を残したほうが良い、
汁には肉エキスがたっぷり含まれているので、というのと
同じ理屈です。
でも、滅多にないカニ鍋ですから、
(シーズン物ですしね)
あまりプリン体とか気にせずに、おいしく
いただけばいかがでしょうか?
気をつけることは、カニに限らず、
お腹いっぱい、食べないこと。
腹八分目で、もう箸を置くこと。
それさえ気をつけていれば大丈夫ですよ。
お腹いっぱい食べるということは、
さっきの話のように、低プリン体の食品でも
結果的には、たくさんのプリン体を摂取してしまっている、
ということになりますからね。
ああ、もうすぐ、カニ鍋ですか!?
楽しみな季節ですねえ!
冬は(たぶん)痛風発作も出ないし、大好きな季節です。
これで寒くなけりゃいいんですけど。