痛風に悩まされる人が
現代社会で増えているといわれている原因には
食生活の他にストレスもあるといいます。
仕事のストレスでグッタリしてしまうことも、実は
これが尿酸値を上げてしまう要因だというのです。
食生活の改善だけでなくストレスの対策まで
しなくてはならないようです。
どうしてストレスが
尿酸値を上げる要因になるのでしょうか。
ストレスは見るからに健康によくなさそうですから、
尿酸値を上げてしまうと言われると
すぐに納得してしまいそうになりますが、
そこにはいろいろと複雑なメカニズムがあるようです。
美容の分野でよく知られる言葉に活性酸素があります。
細胞を酸化させて老化させてしまうといういわれる物質。
じつはこれが尿酸値とも
深く関わっているらしいのです。
プリン体は細胞核に含まれているものです。
食品でもレバーなど細胞の数が多いものの方が
含有量が多くなります。
この細胞核が活性酸素によって破壊されることで
プリン体の生成量が増加してしまうのです。
体内のプリン体のおよそ8割は
体内で作られたものだそうです。
食事で摂取する分は2割程度に過ぎないんですね。
となるとストレスは尿酸値の上昇の8割に
深い影響を及ぼしていることになります。
いかに重大な影響下が窺えますよね。
他にもストレスと尿酸値とのつながりがあります。
まず血行不良。ストレスを感じると
交感神経と副交感神経のバランスが崩れて
交感神経が優位になることはご存知でしょうか。
それが血行不良をもたらしたり、さらには
頭痛や肩こり、抜け毛など
全身のさまざまな問題に影響をもたらします。
この血行不良によって
尿酸がスムーズに排出されなくなり、
体内に留まったまま結晶化をはじめてしまいます。
この辺はむくみと同じメカニズムで
体内の老廃物の運搬と排出が
血行不良でうまく機能しなくなってしまうわけです。
もうひとつ、わたしたちにとって
もっと切実な問題も忘れてはならないでしょう。
ストレスにより食生活の乱れです。
「飲まなきゃやってられるか!」
なんて思いたくなる日もありますよね?
そんな時お酒は最高の友になってくれますよね。
それが尿酸値を上げてしまう要因に
なってしまうわけです。
安くておいしくてたくさん飲めるビールは
アルコール飲料の中でも
とくにプリン体の含有量が多いですから、
飲みながらせっせとプリン体を
体内に溜め込んでいることになるのです。
ストレスを溜めると
体内で尿酸が作られやすくなり、
プリン体を外から摂取する量も多くなり、
さらには排出が妨げられてしまう。
恐ろしい悪循環ですね。
仕事だけではなく、痛風対策のために
頑張っている食事制限が
ストレスにならないようにも
気をつけないといけないのでしょうね。
できるだけヘルシーな形で
ストレスを解消できる方法を見つけることも
必要なのかもしれません。