血液検査を受けたことのある人は、
血液検査には実にいろいろな項目が
結果で出てくることをご存知だと思います。
コレステロールや中性脂肪、
さまざまな項目がありますが
その中の一つ尿酸値も
私たちの体の状態を知る上で重要なポイントです。
尿酸値が7.0㎎/dl以上で、
高尿酸血症と診断されるでしょう。
尿酸はプリン体という物質を
体内で分解した時に生成される、
いわば老廃物の一種です。
尿酸は一定量血中にあるものなのですが、
高尿酸血症は血液中にある尿酸が
多すぎる状態をさします。
なぜ高尿酸血症が良くないかというと、
痛風という激痛をもたらす発作を起こす可能性が
高くなるからです。
痛風とは、尿酸が多く溜まり過ぎてしまって、
尿酸が結晶化することが原因で起こります。
結晶が関節に溜まって、
急性の関節炎症状を引き起こすのです。
この時の痛みは、「風にあたっても痛い」
と表記されますが、まさにその通りの症状。
大人になるまでいろいろな痛みを
経験しているでしょうが、
そのどれよりも勝る激痛だと患者の人は
異口同音に語ります。
うずくまってしまって、
しばらく身動き取れなくなるとか、
眠っているときに発症するケースも多く、
痛みで熟睡状態からでも飛び起きる
といった症状を訴えます。
痛風はしばらく痛みを我慢していると、
症状自体は治まります。
しかしこれは決して
痛風が治癒したわけではありません。
痛風は自然治癒するような病気ではありません。
発作を一定のリズムで引き起こすようになって、
痛みの発生する箇所も同時多発的になります。
そして放置していると、
腎臓障害を引き起こすこともあるので、
決して痛風を過小評価すべきではないです。
痛風は体内に尿酸のたまることで
発症する病気です。
ということは、尿酸値をいかに下げるかが
重要な問題です。
先ほど紹介した7.0㎎/dl以上の高尿酸血症の人は、
いわば痛風の予備軍でいつ発作が起きても
おかしくない状態だと思ってください。
そこでまずは7.0㎎/dl以下にして、
痛風発作の危険水域から脱却することが大事。
そのためには、尿酸を体外に排出することが重要です。
尿酸は尿に溶けて、体の外へと排出されます。
尿酸は腎臓においてろ過され、尿として排泄されるのです。
実はこの尿酸をろ過するという腎臓の働きを
促進する物質のあることがわかっています。
それは、カリウムです。
このため高尿酸血症や痛風と診断された人は、
カリウムを積極的に摂取した方がいいのです。
カリウムを多く含む健康食品として
最近注目を集めているのが、りんご酢です。
また、りんご酢は「お酢」がその名の通り含まれています。
お酢を摂取すると、尿をアルカリ性に変える働きがあります。
尿酸は強酸性の尿の中には、
なかなか溶けださない性質を持っています。
そこで尿をアルカリ性に変えないと、
尿酸を効率的に体外に出せないのです。
りんご酢に含まれるお酢を摂取することで、
アルカリ性の尿に変え、
スムーズに尿酸を排出して尿酸値を下げていってください。
りんご酢は、スーパーやドラッグストアでも
見かける商品です。
基本的な飲み方は、りんご酢を6~8倍くらいの水で
薄め飲む方法です。
水の他にも、お湯や炭酸水を使って割る方法もあります。
中にはお酢の酸味がどうも苦手という人もいるでしょう。
その場合には、牛乳で割る方法がおすすめです。
牛乳のまろやかさが
お酢の酸味を包み込むような感じになるので、
酸っぱさがあまり気にならなくなります。
牛乳の脂肪分が気になるというのであれば、
ファットフリーもしくはローファットの牛乳で
割ることです。
牛乳の代わりに豆乳割りにする方法もカロリーカットできて、
酸味を緩和してくれるので、
酸っぱい食べ物・酸っぱい飲み物が
苦手な人にも お勧めの飲み方です。