2022年4月30日土曜日

田七人参と肝臓

いろいろと健康食品やサプリメントが

販売されていますが、

その中の一つに田七人参があります。

少し聞きなれない名前と感じる人も

いるかもしれませんが、

中国雲南省原産の食物です。


中国では、昔から健康にいいものとして

食されてきました。

ウコギ科という種類に属する植物で、

朝鮮人参などと一緒の種類の食物になります。


なぜ田七人参が健康食品やサプリメントに

配合されるかというと、サポニンを

豊富に含んでいるからです。

田七人参の根には、3~8%程度の

サポニンが配合されています。

このサポニンの含有量は朝鮮人参の7倍、

薬用ニンジンの10倍以上の含有量に相当します。


サポニンには、体力増強の効果が期待されています。

心筋の酸素代謝を改善する効果の他には、

肝機能補強作用があります。


田七人参には、抗炎症や高校参加、

肝細胞保護作用、障害幹細胞再生促進作用がある

というデータも出ているほどです。

肝臓がウイルスなどに感染してしまうと、

肝炎を引き起こします。


田七人参にはこのウイルスに対する免疫力を高め、

血液を正常な状態に戻す力があります。

肝臓は血液を原料力としているので、

血液が改善すれば

肝臓の機能を改善できるわけです。


炎症をできるだけ広げないようにすることが、

肝炎治療の基本といいます。

もともと肝臓にはウイルスなどによって

破壊された細胞の再生力に優れた臓器といわれています。

炎症の拡大を抑えることができれば、

肝機能をより早く回復できる可能性が高いわけです。

田七人参のサポニンにはウイルスを破壊する力に

それほど優れているわけではありません。

しかし肝臓を正常な状態にいち早く戻し、

低下した肝機能を回復するためには

重要な役割を果たしていると考えられます。


中国には肝臓病の治療薬として、

片仔廣という医薬品があります。

中国だけでなく、世界中の医療の世界で

広く知られている医薬品ですが、

この85%を占める主成分が田七人参です。

これだけ見ても、いかに田七人参が

肝臓の修復に重要な役割を果たしているかが

推測できるのではありませんか?


田七人参の中にはほかにも、

有機ゲルマニウムという成分が含まれています。

この有機ゲルマニウムも、肝臓に対して

一定の効果が期待できるのではないかと、

注目を集めています。


肝臓病の治療の一環として、

インターフェロンという

治療アプローチがあるのをご存知でしょうか?


インターフェロンは、体内に感染している

ウイルスやがん細胞を排除する働きがあります。

有機ゲルマニウムには、このインターフェロンを

誘発する効果があるのではないか

と指摘されています。


実際、近年の研究によって田七人参には、

発がん予防作用や抗がん活性効果が

報告されています。

今後の医療界でも、より広い事例で

用いられる可能性の高い

有効成分になる可能性も秘めています。


また、田七人参にはフラボノイド化合物が

含まれています。

フラボノイド化合物には、

冠状動脈を拡張して心筋への血液の供給や

血管の弾力性を高めるという効果があります。

田七人参と縁戚関係にある朝鮮人参は健康食品として、

日本でも広く知られています。


しかし高麗人参の場合、高血圧症の人は

症状を悪化させる危険性があるので、

服用を控えるべきといわれています。


一方、田七人参は先ほど紹介した

フラボノイド化合物の力で、

血管を拡張し弾力を高める効果があります。

このため、高血圧症の人でも安心して

服用できると注目されているわけです。


通販サイトなどで田七人参の配合されている

サプリメントが、

いくつかのメーカーから販売されています。

お酒を飲む機会が多く、肝臓に

負担をかけているという自覚のある人、

肝炎が気になるという人は

田七人参のサプリメントを購入して、

摂取してみるのはいかがですか?


肝臓は沈黙の臓器といわれていて、

なかなか自覚症状が出ません。

ですから早めの対策が必要です。