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痛風→尿酸は、どこから排出されるの?
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痛風って・・尿が大切というイメージがありますが、
それは尿酸が尿に溶けて、体外に
排せつされるから、なんです。
尿酸があまり体外に排泄されないと、
血中尿酸濃度が高くなってしまい、
血液中の尿酸の濃度が濃くなると、
尿酸値も上がってしまうから。
だから、できるだけ、
たくさん尿を出しましょう、とか、
水を飲みましょう、とか言われるのですね。
でも、尿をたくさん出そうとして、
これでもか!これでもか!
と水を飲みまくっていると、ろ過を担当する腎臓だって
機械じゃないんですから、疲弊して
負担がかかってしまいます。
いっぱんに、1日2リットルの水を飲みましょう、
という説もありますが、賛否両論です。
そりゃあ、腎臓の負担がなければ、飲めば飲むほど、
尿が増えるのですから、万々歳ですけどね。
で・・尿ばかりが脚光を浴びて(?)いますが、
便はどうなのか?
痛風と便、というと、聞きなれないというか、
しっくりきませんが、
実は『便からも尿酸は排泄される』のです。
少しですけどね。
尿からの (尿酸の) 排泄が3分の2くらい。
便からの (尿酸の) 排出は3分の1程度。
こうやって比較してみると、便からの排出だって、
バカにできませんね。
ちなみに、便からの排出というのは、
尿酸が便に溶けて、
便と一緒に体外にハイセツされる、
という意味です。
だからと、いって!
痛風では、痛風改善の対策として
水をたくさん飲んで、尿をたくさん出しましょう。
尿に溶けた尿酸をたくさん排泄しましょう、
とか言いますが・・
食事をたくさん食べて、便をたくさん出しましょう。
便に溶けた尿酸をたくさん排泄しましょう、
というのはNGです。
食事は量が増えれば増えるほど、
体内で栄養が吸収されるために
分解されるとき、食事量に比例して
尿酸がたくさん作られるのです。
ですから・・
便を増やそうとして、食事量を増やすのは、
あまり意味がありません。
っていうか、それよりも、
食事量を控えめにしたほうが
賢いと思います。
まあ、腹八分目というやつですね。
痛風には、食べ過ぎ、過食には要注意、
ということで。