中高年の方が多く患う病気に、痛風があります。
痛風は、食材に含まれるプリン体という物質から生じる
尿酸という物質が原因となって引き起こされる病気です。
主に膝や足の指、肘などの関節部分に多く生じる病気で、
痛みや炎症を引き起こします。
非常に強い痛みを伴う事で知られており、その特有の症状から
痛風発作と呼ばれる事もあります。
また、症状が発症すると完全に直す事は現代医学では難しいとされています。
尿酸が関節部分にダメージを与えますが、
関節部分のダメージは薬などで回復ができないためです。
そのため、一度痛風が起こると1年のうちに再発してしまう方もいます。
年に数回、体に大きく負担がかかる際などに
症状が出るという方も多くなっています。
痛風が起きる前に事前に予防を行っていくのが大切で、
なりにくい体質を作っておく必要があります。
痛風になりにくい体質とは
体内に尿酸が蓄積されにくい体質と言い換える事ができます。
尿酸が原因で起こる痛風には、
体内の尿酸値を基準値よりも低く保っておくのが大切です。
健康な人の尿酸値は7.0g/mlという基準値を目安として考えられ、
この値を超えると尿酸が多く発症の可能性も高まります。
この尿酸値を低く保つためには、食事の中で気を付けていく事が大切です。
そのためにはプリン体を多く含む食材を控える事、
取り込んだプリン体から生じる尿酸を
スムーズに排出する事が大切になります。
このうち、尿酸のスムーズな排出を促してくれるのが黒酢です。
黒酢は健康に良いとされる食材として以前から知られていますが、
尿酸をスムーズに排出する事を促進させる効果があるため、
痛風にも効果的な食材として認知されています。
このため予防として、
黒酢を食事の中に取り入れていくのはお勧めの方法です。
黒酢にはクエン酸という成分が多く含まれていますが、
このクエン酸が痛風に効果的な成分です。
クエン酸の主な働きは尿酸の体外への排出を促してくれるという効果です。
クエン酸は治療の際の薬としても処方される事があります。
この場合は
クエン酸ナトリウムという成分の入った薬を処方される事が多いですが、
これは尿酸の排出促進のために処方されます。
黒酢にはこうした薬成分と同じ働きを持つクエン酸が入っており、
痛風の予防に効果的です。
また、現在既に痛風の症状を経験した方も、
毎日の尿酸値を正常に保つために黒酢を取り入れていくのも良いでしょう。
もう一つ、黒酢の働きとしてあるのは、尿をアルカリ性に保つという効果です。
尿も体内の状態によって酸性に傾く時もあればアルカリ性に傾く時もあります。
痛風になりにくいのは尿がアルカリ性の時で、
アルカリ性に尿を保つと尿酸も排出されやすくなります。
クエン酸にはこの尿をアルカリ性に保っておく効果もあるため、
尿酸が排出されやすくなります。
また、黒酢はクエン酸以外にもさまざまな健康に良い成分が入っているため、
痛風に加えて他の病気を予防する事にも繋がります。
上手く食事に取り入れてその健康に良い効果を活用していきましょう。