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◆ 痛風 ストレス
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「痛風発作の原因」といえば、
プリン体の多い食品の摂りすぎ、というのが有名です。
でも、ホントはプリン体ばかりが原因じゃないですよ。
生まれつきの体質
(尿酸を作り過ぎる体質、尿酸の排泄が弱い体質)
の影響は大きいですし、それから、
ストレスも大いに影響アリ、なんです。
ストレスは尿酸値を上げる、のですよ。
ストレスが?
尿酸値を?
人間の体は、1日のうちでも
交感神経優位の時期と副交感神経優位の時期が
交互に繰り返しています。
交感神経優位というのは、いわば、緊張。
副交感神経優位というのは、いわば、リラックス。
通常、昼間は交感神経優位(緊張)となって、
夜には副交感神経優位(緩和)という繰り返しとなっています。
それで、うまくいってる。
ところが、強いストレスを受けると、
そのストレスに対して体が身が身構えるため、
交感神経優位となって体が緊張状態になってしまいます。
体が緊張したら、なんで駄目なの?
いえ、駄目というわけではないのですが・・
体が緊張するということは、体の内部も緊張するので、
体内の血管まで収縮してしまうのです。
すると、血液の通り道が狭くなるので、
血流が悪くなって、
内臓への血液供給も減ります。
腎臓も内臓のうちですから、
腎臓への血液供給も減少。
尿は、腎臓で血液から作られるので、
その腎臓へと送られる血液が減ると、
作られる尿量も減る、と。
尿酸は、大半が尿に溶けて
尿と一緒に体外に排泄されるので、
尿量が減ると、排出される尿酸の量も
減ってしまいます。
排泄される尿酸が減る?
つまり、血中尿酸濃度が高くなってしまう、
ということです。
出て行く尿酸が減ったので、
血液中に尿酸が増える、というわけで。
すなわち、尿酸値が上がる、ということ。
ストレスが遠因で尿酸値が上がってしまう、
ということです。
たかがストレスですが、バカにはできないですね。
さて、人生はストレスの連続です。
生きている以上、防ぎようがない
尿酸値を下げる薬はあっても、
ストレスを下げる薬なんか、ないです。
でもね。
本当は、人生にストレスは必要なのですよ。
ある程度は、ね。
人間は緊張と緩和の繰り返しなので、
緊張が全くなくなって緩和ばかりになると、
腑抜けになるかも??
定年になったとたん、年のわりに
若々しかったように見えた人が
急に年をとった・・・とか、聞いたことがありませんか。
日常が「緊張」(仕事)と「緩和」(家庭)の繰り返しだとしたら、
仕事をやめることで「緩和」ばっかりになってしまった、と。
まあ、緩和ばっかりになってもいいから、
早く、仕事を辞めたい気もしますけどね。
こればっかりは個人差があるので。
もしかしたら、仕事が大好きな人もいるかもしれませんしね。
さて、ストレスは嫌なものですが、それでは・・
嫌なことがあれば逃げればいいか?
でも、ストレスから逃げた・・ということで
クヨクヨしてしまい、
「ストレスから逃げたことがストレスに」
なってしまうかもね。
ところで、痛風の人は
腎臓を悪くしやすい傾向があるのですよ。
腎臓が弱ってくると、ね。
「ネガティブなことばかり言うようになる傾向」
があるのです。
腎臓が弱ってくると、
後ろ向きの考えになりがちの人が多いようです。
つまり、前はそんなことなかったのに、
最近・・・どうも、マイナス思考になっているなあ、
悲観的なことばかり言うようになったなあ。
そんな人は、要注意です。
もしかしたら、腎機能が低下してきているのかも。
で、そんなことより、ストレス対策。
ストレスを受けると、副腎という臓器から
抗ストレスホルモンある、
副腎皮質ホルモンを分泌します。
これによって、ストレスを受けても
内臓がダメージを受けないように抵抗するわけです。
ステロイドって聞いたことありますか?
ステロイドとは、ステロイドホルモンのことで、
副腎皮質ホルモンのことです。
これは、昔から夢の薬と言われていて、
炎症を抑えたりする抜群の効果がある薬剤です。
ところが、本来、副腎から分泌されるはずのステロイドを
外用薬として乱用していると・・・
副腎から「副腎皮質ホルモンが分泌されなくなる」のですよ。
つまり、副腎が「楽(らく)を覚える」わけです。
ああ、がんばって副腎皮質ホルモンを分泌しなくても、
外から入ってくるから、いいや。
昼寝していようっと。
で、副腎の機能は衰えて、免疫力が落ちて
抵抗力もなくなってきて、すぐ病気になったり、
病気や怪我がいつまでも治らなかったり、します。
ストレス対策とは、ちょっと違うようですが、
ステロイドは使用しないほうが、副腎のためには良いです。
ステロイドは安全です、という人もいますが、
実際に、ステロイドを使用したがために、
何年も後遺症に苦しんでいる人も現実にいるのです。
ステロイドの副作用が苦しいので、ストロイドの使用を
やめたいのだけど、やめてしまうと、
もっと強い副作用が来るので、
しかたなく、ストロイドをまた使う。
いつまでも、ステロイドがやめられない。
これの、どこが・・夢の薬なんだ、と思いますけど。
薬の副作用には個人差があるので、
ステロイドを使用した人、全てが副作用でつらい思いをするとは
限らないかもしれませんが、安易に手を出すべきじゃないです。
話が変な方向へ行ってしまいましたが、
副腎が、その「副腎皮質ホルモン」を分泌するために
ビタミンCを消費するのですよ。
だから、ストレス対策にはビタミンCが必須です。
たばこを吸う人は、たばこが
ストレス解消だと思っているかもしれませんが、
実は、たばこがビタミンCを破壊するので、
副腎皮質ホルモンの分泌が低下してしまいます。
タバコを吸う人は、積極的にビタミンCを摂取したほうが
いいと思いますよ。
あと・・
ストレスを受けると、「歩く」といいです。
別に「歩く」じゃなくても、運動、軽い運動ですね。
歩くと、ストレスを受けてできた
嫌な(?)物質が筋肉中に移動するのです。
そして、歩くことによって発散。
だから、運動後は、なんとなく、気分がすっきりします。
特にね。
痛風になる人は、性格というか性質に特徴があるらしく、
「真面目で責任感が強く、粘り強く積極的である」
らしいのですよ。
ホントですかね??
でも、もし、そうなら・・
それって、すごく
ストレスを受けやすい性格だと思うのです。
いい加減でチャランポランな人は、
ストレスが少ないかもしれませんね。
痛風発作が出るかな、出たらいやだな、出たらどうしよう・・
なんてのもストレスになりますし。
心配事も不安も、みんなストレス。
あまり気にしない、深く考えないのが
いいのかもしれませんね。
でも、性分とかは、なかなか変えられませんし。
ストレス対策がバッチリだったら、
痛風発作が出るのも減るかな??
というわけで、まとめ。
ストレス対策は、
●ビタミンCを摂る
●歩く(運動する)
●深く考えない
・・・ってことで。