痛風に効果のある成分は
いろいろと紹介されていますが、その中でも
しばしば登場してくるものとして、
キャッツクローがあります。
キャッツクローは一般の人には
あまりなじみのない名前かもしれませんが、
ハーブの一種で
原産地は南米のペルー地方です。
葉っぱの付け根の所に棘があって、その形状が
ネコの爪のような感じであるところから
キャッツクローという名がついたといわれています。
ペルー地方で暮らしているアマゾンの先住民の間では
古くから伝統的な薬用植物として使われてきました。
抗炎症作用の効果があって、
関節炎やリウマチ、消化器系や
免疫系の病気への効果が期待されています。
実際オーストラリアでは、
リウマチの医薬品として処方されているくらいです。
世界的な保健機関のWHOでは、
副作用のないハーブとして認定されていて、
安全性の高さは医学界でも認められています。
このキャッツクローが
なぜ痛風に効果が期待できるかというと、
先ほど紹介した抗炎症作用が関係しています。
痛風とは、風にあたっても痛い、
などと言われるくらいの激痛ですが、
実際に何もしていなくても激しい痛みが襲います。
なぜこれだけの激痛を生じるかというと、
体内に尿酸がたまってしまうからです。
尿酸が過剰に溜まって、
通常であれば血液の中に溶けだしているはずが
溶けきれなくなって、結晶になることがあります。
尿酸が結晶化すると、
放射状にトゲトゲした物質に変化します。
この結晶化した尿酸が関節の所に溜まって、
炎症を引き起こします。
これが激しい痛みの起きる原因です。
炎症によって痛みが起きるわけですから、
キャッツクローの抗炎症作用で
炎症を悪化させないようにすれば、
痛風発作を起こりにくくできるわけです。
すでに痛風発作を起こしてしまったとしても
炎症を鎮め、痛みを軽減できる効果があります。
炎症が起きる原因として、
結晶化した尿酸を異物とみなして
白血球が誤って攻撃してしまうことも関係しています。
白血球がこのような誤った過剰な反応をしてしまうのは、
免疫システムが正常に作動していないからです。
キャッツクローには、免疫力を高める効果もあるので、
白血球の過剰な反応を抑制して、
炎症を起こりにくくする効果も期待できます。
消炎作用と免疫力のアップのダブルの効果によって、
キャッツクローは痛風に対して
一定の効果が期待できるわけです。
キャッツクローをどのように摂取すべきかですが、
まずはサプリメントとして摂取する方法があります。
そしてキャッツクロー関連商品の中には、
ハーブティにして飲めるように
商品化されているものもあります。
ただしキャッツクローは医薬品ではないので、
これさえ飲めば痛風は大丈夫というわけではないので
過度の期待は禁物かもしれません。