風にあたっても痛い
という風に表現される痛風ですが、
なぜ起きるかというと、尿酸が過剰に体内に
発生していることが原因です。
通常な尿酸は一定のレベルで保たれているはずなのですが、
生活習慣の乱れなどによって、
尿酸の排出が産生に追いつかなくなって、
どんどんたまってしまうことがあります。
そうなると、尿酸が結晶化してしまって関節に付着します。
この結晶化した尿酸が、関節から剥がれ落ちたときに
独特の激痛をもたらすわけです。
ちなみに、足の親指の付け根の所で激痛を感じる人が多いです。
痛風の予防や治療をするためには、
尿酸を体外に出す必要があります。
尿酸は尿などで排泄されますので、尿の量を多くして
尿酸の排出を活発にすることが求められます。
そこで痛風患者に対して医者は、
できるだけ多くの水分を摂取するように
指導することがあります。
2リットル前後の水分を、1日に摂取するように、と。
しかし尿の量を増やしても、痛風の人は
体内で生成する尿酸が多いので酸性尿になりがちです。
酸性尿の状態だと、尿酸が溶けだしてくれません。
このため、尿を中和して
アルカリ性に持っていく必要があります。
そこで尿酸治療で用いられるのがクエン酸です。
クエン酸はもともと酸性なのですが、体内には
アルカリ性に変化して吸収されます。
このため、クエン酸を摂取すると
尿をアルカリ性に持っていくことができます。
酸性の度合いが薄くなると、
尿酸も尿に溶けだしやすくなります。
その結果、尿を排泄すればするほど、スムーズに
尿酸を体外に排出できるようになるわけです。
また、クエン酸には尿酸の尿による排出を
阻害する乳酸を分解する働きもあります。
乳酸の分解と尿を中和する2つの作用から、
痛風患者に対して効果が期待できるわけです。
ちなみに痛風患者に対しては、
ウラリットという薬を処方することが多いです。
ウラリットは尿酸値を下げる効能があるのですが、
クエン酸ナトリウムやクエン酸カリウムが配合されています。
医療の世界で実際に使われているほど、
その効果は広く知られているのです。
痛風対策のため尿酸値を下げたいと思っているのであれば、
クエン酸とビタミンcを併用してみるといいです。
ビタミンcには、痛風が発症する原因の関節に沈着した尿酸を
腎臓に運ぶ働きがあります。
腎臓に尿酸は運ばれるとろ過されるので、
尿として体外に排出されやすくなります。
ビタミンcが体内に不足していると、
腎臓で尿酸の排泄が行えなくなります。
それどころか尿酸の再吸収を促してしまうので、
高尿酸血症の症状が好転しない、場合によっては
悪化させてしまう恐れも出てくるわけです。
ビタミンcはちょっとしたことで、
すぐに失われてしまいます。
たとえば現代社会はストレス社会といいます。
会社や家庭で何らかのストレスを感じている人も
多いのではないでしょうか。
過剰にストレスがたまってしまうと、
ビタミンcはすぐに消費されてしまいます。
また、喫煙の習慣のある人もビタミンcを失いやすいので、
注意しないといけません。
このような生活習慣に心当たりのある人は、意識して
多めにビタミンcを摂取するような習慣をつけることが大事です。
そして、大前提としてストレスを溜めこまないように
ストレス解消の方法を自分なりに見つけるとか、
禁煙することも大切。
クエン酸にしてもビタミンcにしても、
ドラッグストアで販売されているサプリメントに
配合されている商品は数多いです。
毎日の食生活で常に十分なクエン酸やビタミンcを
摂取するのは難しいでしょうから、
このようなサプリメントを摂取する習慣をつけるのもいいです。
水があればどこでも手軽に摂取できるので、
どのような人でも毎日続けられるのではないでしょうか。