痛風患者と「寿命」との関係は、
どんな感じなのでしょうか?
答えは、以下です。
『痛風患者=長寿 (長生き) 』
えっ!?
短命の間違いじゃないの!?
ただし、条件が付きます。
『粗食であること』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
痛風体質の人は、
丈夫な胃腸と高い栄養吸収能力を持ち、
精力的で夏バテなどとも無縁です。
そして、何より、血管が年をとっても、
同年代に比べて若々しいです。
(外見の風貌ではありませんよ?)
尿酸は諸悪の根源のように言われていますが、
この尿酸が
血管の若さを保つのに一役 買っています。
ただ、多すぎると、どういう症状を引き起こすかは、
周知の通り。
人類は、石器時代より空腹で飢え死にする時代が
長かったので(数千年)、
人体が空腹や粗食にも耐えうるシステムになっています。
ですが、その半面、過食には「非常に」弱いのです。
人間の体は 過食に耐えうる構造には、なっていないのです。
飽食の時代になったのは、せいぜい、
この70年くらい(戦後)ですからね。
人間の体が変わっていくには、
何世代、何十世代もかかります。
魚類が両生類に進化したのは、
50年や100年どころの時間ではないことは、
御存じの通りです。
人間を魚類と比べるのはナンですが、
人間が飽食対応のオプション付きの肉体を手に入れるには、
我々の世代では到底、無理というものです。
現代では、不景気とはいえ、世の中が豊かになって、
飢え死にする人なんて、
滅多にいません。
どうにもならなくなったら、生活保護、とかもありますしね。
現実問題として、食べるのには、あまり困りません。
というか、食べ物が豊富にあり過ぎるくらいです。
ですが、特に痛風体質の人は、
群を抜いた消化吸収能力を標準装備しているため、
飽食の時代には、それが逆に、大弱点になってしまいます。
まとめると、痛風体質の人は、
○『粗食なら』→長命
×『飽食なら』→短命
いくら運動療法をしても、
「食べた分だけ動けばいいんでしょ」といってみても、
痛風体質の人の消化吸収能力を軽くみてはいけません。
食べた分、みんな「身に付きます」。
もちろん、運動は大切ですよ?
効果がない、必要ない、といってるのではありませんよ?
でも、食べた以上のカロリーを使うのは、かなり困難です。
やってみたことがある人は、よくわかると思います。
「口から入れるものを減らす」
・・・これしかないのです。
トカゲなどの下等動物には、身の危険が迫ると、
しっぽを切って逃げる能力があります。
「自切」というらしいです。
そのシツポがしばらくピクピク動いているので、
天敵がそれに気を取られている間に
逃げうせるそうです。
そして、しばらくすると、切ったはずの尻尾は再生する、とか。
人間には、こんな能力はないですからね。
とりあえず、天敵のいない人間からすると、
現代社会の大敵といえば、
「ストレス」でしょうか?
人間には、トカゲのような
身を守る本能的な“防御装置”がないので、
体が不調になったり「過労死」したりするのかもしれませんね。