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痛風 ウイスキー
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ウイスキーは、ビールや日本酒などに比べて、
非常にプリン体の含有量が少ないです。
このことから、
夏場などの痛風発作が起こりやすい季節には、
ビールはダメでもウイスキーを飲んでいれば大丈夫、
と考える人もいるようです。
でもね。
痛風というのは、プリン体が多いものを飲まなきゃ大丈夫、
というような簡単なものではないのですよ。
ウイスキーであろうが、
もっとプリン体が少ないと言われている
焼酎でさえ、アルコール飲料である以上、飲めば飲むほど、
尿酸値は上がるのですよ。
それは体内にアルコール飲料が入ってきたときに、
肝臓がアルコールを解毒として分解するため、そのときに
尿酸が生成されるのです。
さらにアルコール飲料は乳酸を発生させて、
その乳酸が腎臓に溜まって尿酸の排泄を妨げます。
・・・というわけで、すべてのアルコール飲料は
飲めば飲むほど尿酸値が上がります。
(ワインは、ポリフェノールが相殺するので、例外。
ただし、少量なら)
・・・・で、こんなふうに書くと、
ウイスキー好き、お酒好きの人は
ガッカリするかもしれませんが、
飲んでも飲まなくても、痛風発作が出る人は出るのですよ。
痛風は、体質8割・食事2割 と言われていますからね。
食事由来のプリン体の製造以外に、
体内の新陳代謝のとき、
体内の栄養分をエネルギーに変換するときに
できるプリン体の方が多いのですから、
う~ん・・
無理して我慢していた日々は、何だったの!?
・・・という感じです。
ウイスキーなどのアルコール飲料は、少量ならば
ストレス解消の効果もあり、また
飲みたいのに我慢し続けることは
強いストレスになる可能性もあります。
(強いストレスは尿酸値を上げる作用があります)
そんなことを言うと、
「そうなんだ! だったら飲むぞ!」
と思うかもしれませんが、人生長丁場なので、
節制ばかりしていても、なかなか続きません。
ほどほどに飲む、人生を楽しみながら飲む、
程度にしておくのが
痛風にも健康にも精神衛生上にも
良いのではないでしょうか。