2021年12月24日金曜日

痛風 プリン体 尿酸

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◆ 痛風 プリン体 

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痛風の原因となるのは、尿酸ですが、

その尿酸の原材料というか、尿酸が作られる元、

となるのが「プリン体」です。


このプリン体というのは、有名ですよね。

長年、痛風といえば、プリン体に気をつけろ!

と言われ続けてきました。


一昔前まで、痛風の人といえば食事療法が基本で、

「プリン体の多い食品一覧」を見ながら、

プリン体を多く含む食品を

なるべく食べないように気をつけたり、

プリン体を多く含む食品を我慢し過ぎて、

逆にストレスが高まって、

反動でドカ食いをしてしまったり(だめ、でしょ)。


また、「プリン体の少ない食品一覧」を参考にしながら

献立を考えても、はじめのうちは、

その通りの食事を食べていても、

だんだん物足らなくなってきて、気が付いたら、

プリン体の多い食品ばかりの献立になっていたり。

(それがまた、おいしいのです)


ところがね。

「プリン体=食事」と考えられてきましたが、近年は

少し様子が変わってきています。


つまり・・

プリン体がつくられるのは、

食事だけが全てじゃない、ってことが

明らかになってきたのです。


じゃあ、どういうことなのでしょうか。


プリン体がつくられるのは、食事から・・というのは、

3種類ある、プリン体の製造工程の1種類に過ぎない、

ということ。


で、その3種類とは・・

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【1種類目】

食事を食べる。

すると、体内で食事が分解されて、プリン体になる。

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【2種類目】

細胞は日々、新陳代謝を繰り返す。

細胞は壊れては、新しく作られて・・の繰り返し。

細胞は壊れるときに、プリン体(老廃物)を出す。

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【3種類目】

体内にある栄養分を体が使う。

どういうことかというと、体内にある栄養分を

体が、体を動かすためのエネルギーにする。

栄養分のままでは、体を動かすエネルギーにはならないので、

体は、栄養分をエネルギーに変換するのです。


この、エネルギー変換(エネルギー代謝)の過程で、

栄養分をエネルギーに換えるとき、

プリン体ができてしまいます。

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・・と、こんな感じです。


今まで、痛風といえば、プリン体の多い食べ過ぎが原因。

まさしく、贅沢病だ!

・・・なんて言われていたのですが、

プリン体の多い食事の食べ過ぎは、

3種類あるプリン体の製造種類のうちの、

ほんの一つに過ぎなかったのですね。


2種類目の「細胞の新陳代謝」や

3種類目の「エネルギー変換」なんて、

体の中のことなので、自分の意識や努力では、

どうにもならないです。


痛風になる人は、生まれつき、

そういう体質なのです。


どういう体質かと言うと、上記のような理由で

生まれつき、尿酸を作り出しやすい体質、もしくは

尿酸の排泄が上手くいかない体質。


こりゃあ、まあ、

自助努力ではどうにもなりませんね。


だからといって、やけになって、

ええい、プリン体の多い食品の食べ過ぎなんか、

関係ないんだ!

じゃんじゃん食べるぞ!


・・・と、プリン体の多い食品をばんばん食べていたら、

やはり尿酸値は上がってしまうでしょう。


プリン体は体内の方が多く作られますが、

だからといって、食事が関係ないわけでもないですからね。


現在の痛風治療法、痛風改善法の主流は、

あまり厳しく食事制限はしないで、そのかわり、

尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)を飲み続けて、

尿酸値を低い水準で安定させる(尿酸値 6.0mg/dl程度)、

というものです。


痛風の薬、尿酸値を下げる薬といえば、かつては

ザイロリックが主流でしたが、現在では

痛風新薬のフェブリク(フェブキソスタット)が

だんだん主流になりつつあります。