2025年1月6日月曜日

痛風で仕事を辞めた

たかが痛風で、と思うかもしれませんが、

痛風のせいで、仕事を辞めた、あるいは

辞めざるを得なくなった・・という人も

結構、いるんじゃないか、と思うのです。


原因は、もちろん、痛風発作。


この痛風発作の大半が足に発症してしまい、

そして、発作の最中は激痛でほとんど歩けない、

ということが問題なのです。


その仕事の内容によると思うのです。


もしかしたら、運送屋のような、重い荷物を運んだり、

歩いたり走ったりすることが多いような仕事は

アウトかもしれません。


でも、事務職などのデスクワークならば、

会社まで辿りつけさえすれば、それほど障害はないかも。


営業職のように、車を運転しなければならない場合でも、

近年はオートマ車が大部分ですし、

オートマは右足さえ無事ならば、運転できますしね。


幸い(?)なことに、痛風発作というものは、

左足に出ることが多く、右足に出ることは

比較的少ないです。


まあ、もっとも、運転しているときは良くても、

車から降りて歩けるか、どうかなのですが・・・


職場にもよりますが、力仕事系でなくても、

やはり痛風発作が出てしまうと、職場の同僚に

どうしても迷惑がかかってしまいます。


これは、もう・・仕方がないですよ。

痛風発作が終息したら、なんらかのカタチで

フォローをしておくしかないでしょ。


でね。

痛風発作が原因で、あるいは

痛風発作で会社を休むことが多くて解雇・・

というパターンは、

案外、あまりないのではないか、と考えているのですが・・

どうでしょうか。


大きな会社なら余力があっても、小さな会社には

人員に余裕がありません。


だからといって、

「アナタは痛風だから会社を辞めてください」

とは言い難いでしょう。


辞める場合は、たいてい、本人から。

休んでばかりで職場に迷惑をかけてばかりで、

いたたまれなくなって辞める・・そんな気がします。


会社を辞めたからといって、

痛風が治ったわけでもないので、

次の職場でも、同じように

痛風発作が発症する可能性が高いです。


どうする?


職種を変更するのは勇気がいりますが

(ゼロからの再出発になるので)、

歩けなくなっても、

あまり影響のなさそうな職種(デスクワーク?)

を探す・・・とか、カンタンに言ってくれますが、

できる人はいいですけどね。


そう簡単には行かないでしょう。


だから、みんな、薬を飲むのですよ。


フェブリクなどの尿酸値を下げる薬を飲むと、

飲み始めの半年~1年くらいに

痛風発作に見舞われるかもしれませんが、

(蓄積している尿酸結晶が体内にあるため)

飲み続けていると尿酸値が低い水準で安定して、

やがては痛風発作は出なくなります。


薬には副作用があるので、

クスリが好きな人は少ないと思いますが、

仕事を辞めなきゃならないより、マシかな、と。


一番良いのは、職場の同僚や経営者の人に

痛風発作に対する理解があればいいのですが、

こればっかりは、痛風になったことがない人には

わからないでしょう。


なんだ、このヤロ~

痛風、痛風って、また、会社休みやがって・・

足が痛いくらいで何だ!

這ってでも出て来い!


もし、相手が口に出さなくても、そんなふうに思っていたら、

自然と態度で何となくコチラにもわかりますので、

やはり、その会社には居づらくなります。


痛風は持って生まれた体質の要因も大きいので、

痛風体質じゃない人には理解できません。

贅沢の し過ぎだろ、と思われたりしてね。


結局、薬に副作用があっても、

会社を辞めなきゃならないよりは

ずっとマシかな、という考え方に落ち着きます。


そんなに贅沢しているわけじゃなくても、

痛風発作というものは、ときどき出るものだ (特に夏!)、

ということをわかってくれる職場なら、いいのですけどね。


なかなか、いろいろ難しいです。


献血で尿酸値は わかる?

 実は、知り合いの人が献血マニアで。


献血マニア?


っていうか、献血好きなの。

「趣味=献血」みたいな。

いや、マジですよ、これ。


で・・・その人は、通算100回を達成したの。

献血する回数のことね。


100回達成すると・・・どうなると思います?


年末にね (なんで年末なんでしょうね??)

なんと・・・表彰式があるのですよ。

それに招待されるのです。

(ホントですよ!)


で、賞状と記念品がいただけるのですが・・

ちなみに出席しなくても、

記念品は送ってくれるそうです。


じゃあ、なんのための表彰式なんだ、という気もしますが、

とにかく、献血も継続すると、そんないいこと(?)がある、

ということで。


あ、そうそう。

その、気になる記念品ですが、

いったい、どんなものがいただけるのか?


その年度によっても、

会場によっても違うのかもしれませんが、

その人のときは「ガラス製の杯」だったそうです。


さんざん、血を出したので、

この杯で酒でも飲んで、体の水分を補給しろ、

という意味ですかね?


え?

たぶん、ちがう?


・・・・と、そんな関係ない話より、

献血で尿酸値が上がるのか、という話をしなければ。


献血で尿酸値は わかりますか?  →→ わかんないです。


痛風、高尿酸血症の人間としては、

献血で尿酸値もわかったら、

嬉しいんですけどねえ?

もっともっと、今以上に

献血に出かけると思うのですけど・・・


と、いうわけで、尿酸値は献血ではわかりませんが、

病院で検査しましょう、ということらしいです。


痛風 プリン体ZEROビール

 近年、ビール業界もネタ切れなのか、それとも

売れ筋商品にめざといのか、糖質ゼロビールに続いて、

プリン体ZEROビールにチカラをいれて販売しています。

っていうか、バカ売れしているようです。


でも、ちょっと、待ってください。


それって・・プリン体ゼロのビールって、

おいしいと思いますか?


お味の話ですよ。


ビールに限らず、肉や魚にしろ、

それらから、プリン体を抜き取ったとしたら

(すごい技術ですね)

どうなると思います?


それって、たぶん・・味覚的に、

かなりマズイと思うのです。


不味い?

だって、プリン体ってのは、いわば“旨味の元”なんですよ。


で、このビール、健康志向なのか、

ただの売れ筋、ブームを追っかけただけなのかは

わかりませんが、糖質やプリン体を犠牲にしたことで、

肝心のおいしさ、味わいが

落ちてしまっているように思うのですが・・・


やっぱり、ビールはおいしくなくっちゃ。


ところで、痛風が気になる人にとって、

これさえ飲んでいれば、痛風発作なんて安心?

だって、このビールのプリン体はゼロなんですから!


でもね。

ちょっと違うんですよ。


プリン体ゼロをうたっているビールがデタラメとか、

表示が間違っているという意味じゃないのです。


痛風の原因は血液中の尿酸の濃度が高くなりすぎる。

つまり、血中尿酸濃度、ひらたくいえば、尿酸値ですね。

これが長期間、高くなりすぎて、

血液中に尿酸が溢れてしまって、

関節などに結晶化したものが沈着する。

これが痛風発作の遠因となるものです。


で、この尿酸。

尿酸というのは、

細胞が代謝のときにできる老廃物なんです。


ビールに限らず、食品には

大なり小なりプリン体というものが

含まれていて(本当は旨味の元なのです)

それらが体内に入ってきて分解されてできるのが尿酸。


これがね。

実は体内でデキル尿酸のうち、2割を占めています。


え!?

2割?

あんなにプリン体の食品に気をつけていたのに、

たった2割?


じゃあ、あとの8割って・・何?


あとの8割は、前述の細胞が代謝のときできる老廃物、

これが8割です。

細胞が新陳代謝のときに壊れて、

(細胞が)生まれ変わるとき、とか。

体に必要なエネルギーに変換されるとき、とか。


つまり、食べモノ、飲み物、よりも

圧倒的に体内で生成される尿酸のほうが多いのですよ。


な、なに~~っ!?

い、今まで、あんなにプリン体の多い食事に

気をつけてきたのにぃ!?


いえ、もちろん、

プリン体の多い食事に気をつけるのは無駄じゃないです。

2割ものウエイトを占めているんですからね。

でも、尿酸の大半は体内で作られる、ということ。


あ。


じゃあ・・・いくらビールを飲んでもOKってこと?

ほら、尿酸の8割は食事からじゃなく、

体内で作られるんでしょ?


いえ、そうなのですが・・・

ビールの場合は、体内に入ってきたときに肝臓で

分解される際に、尿酸を大量に生産してしまうんです。


・・・・・・・・・・・・・。


ビールが好きで止められない人に、禁酒を勧めても

あまり効果はありませんが、

どうせ飲むのなら、おいしい“普通の”ビールを飲むことを

おススメしたいです。


そのかわり、週に何回か、飲む日を決めて、

同時に飲まない日(いわゆる、休肝日)も決めるのです。


そのほうが、あまり乗り気じゃない、たいして好きでもない

プリン体ZEROビールを嫌々飲むよりも、

ずっとスカッとしますよ。