たかが痛風で、と思うかもしれませんが、
痛風のせいで、仕事を辞めた、あるいは
辞めざるを得なくなった・・という人も
結構、いるんじゃないか、と思うのです。
原因は、もちろん、痛風発作。
この痛風発作の大半が足に発症してしまい、
そして、発作の最中は激痛でほとんど歩けない、
ということが問題なのです。
その仕事の内容によると思うのです。
もしかしたら、運送屋のような、重い荷物を運んだり、
歩いたり走ったりすることが多いような仕事は
アウトかもしれません。
でも、事務職などのデスクワークならば、
会社まで辿りつけさえすれば、それほど障害はないかも。
営業職のように、車を運転しなければならない場合でも、
近年はオートマ車が大部分ですし、
オートマは右足さえ無事ならば、運転できますしね。
幸い(?)なことに、痛風発作というものは、
左足に出ることが多く、右足に出ることは
比較的少ないです。
まあ、もっとも、運転しているときは良くても、
車から降りて歩けるか、どうかなのですが・・・
職場にもよりますが、力仕事系でなくても、
やはり痛風発作が出てしまうと、職場の同僚に
どうしても迷惑がかかってしまいます。
これは、もう・・仕方がないですよ。
痛風発作が終息したら、なんらかのカタチで
フォローをしておくしかないでしょ。
でね。
痛風発作が原因で、あるいは
痛風発作で会社を休むことが多くて解雇・・
というパターンは、
案外、あまりないのではないか、と考えているのですが・・
どうでしょうか。
大きな会社なら余力があっても、小さな会社には
人員に余裕がありません。
だからといって、
「アナタは痛風だから会社を辞めてください」
とは言い難いでしょう。
辞める場合は、たいてい、本人から。
休んでばかりで職場に迷惑をかけてばかりで、
いたたまれなくなって辞める・・そんな気がします。
会社を辞めたからといって、
痛風が治ったわけでもないので、
次の職場でも、同じように
痛風発作が発症する可能性が高いです。
どうする?
職種を変更するのは勇気がいりますが
(ゼロからの再出発になるので)、
歩けなくなっても、
あまり影響のなさそうな職種(デスクワーク?)
を探す・・・とか、カンタンに言ってくれますが、
できる人はいいですけどね。
そう簡単には行かないでしょう。
だから、みんな、薬を飲むのですよ。
フェブリクなどの尿酸値を下げる薬を飲むと、
飲み始めの半年~1年くらいに
痛風発作に見舞われるかもしれませんが、
(蓄積している尿酸結晶が体内にあるため)
飲み続けていると尿酸値が低い水準で安定して、
やがては痛風発作は出なくなります。
薬には副作用があるので、
クスリが好きな人は少ないと思いますが、
仕事を辞めなきゃならないより、マシかな、と。
一番良いのは、職場の同僚や経営者の人に
痛風発作に対する理解があればいいのですが、
こればっかりは、痛風になったことがない人には
わからないでしょう。
なんだ、このヤロ~
痛風、痛風って、また、会社休みやがって・・
足が痛いくらいで何だ!
這ってでも出て来い!
もし、相手が口に出さなくても、そんなふうに思っていたら、
自然と態度で何となくコチラにもわかりますので、
やはり、その会社には居づらくなります。
痛風は持って生まれた体質の要因も大きいので、
痛風体質じゃない人には理解できません。
贅沢の し過ぎだろ、と思われたりしてね。
結局、薬に副作用があっても、
会社を辞めなきゃならないよりは
ずっとマシかな、という考え方に落ち着きます。
そんなに贅沢しているわけじゃなくても、
痛風発作というものは、ときどき出るものだ (特に夏!)、
ということをわかってくれる職場なら、いいのですけどね。
なかなか、いろいろ難しいです。